妊娠9週(妊娠3カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点
細いへその緒が超音波写真に写ることも。心臓の次に、脳や肺などの内臓器官が形成されてきます。ママはまだまだつわりに悩まされるころです。
赤ちゃんの成長
・大きさは頭殿長(とうでんちょう)約2cm程度
・重さは10g程度
・へその緒ができ始める
この時期の赤ちゃんは1日1mmのスピードで成長しています。2頭身から3頭身に変化し、尻尾が徐々になくなってヒトらしくなっていきます。
ママの体の変化
・子宮がオレンジぐらいの大きさに
・胸が張ってくる
・つわりがピークを迎える
子宮の変化により、下腹部にチクチクとした痛みが出ることも。足の付け根に違和感を覚える場合もあります。つわりが続くと脱水症状になる人も。氷を舐めると水分補給とつわり解消にもなります。
この時期の栄養と食事について
カルシウムはマグネシウムと一緒にとると吸収力がアップします。マグネシウムが多い食材は、しらす干し、アサ
リ、大豆食品、ナッツなど。2:1の割合だと一番吸収率がいいとされています。とり過ぎると、逆に吸収率を妨げてしまいます。
その他の症状
妊娠悪阻(にんしんおそ)
つわりが悪化し、食事はおろか水分さえも口にできなくなる状態です。体重が5kg以上減少している場合は、早めに産婦人科へ受診をしましょう。状態によっては入院することもあります。
ホルモンの分泌が活発になります
おりものが多くなります。おりものは白っぽいものや、濃いクリーム色なら心配はいりません。一方、外陰部が赤くヒリヒリしたりかゆくてたまらないようなときや、小さい泡のようだったら早めに医師に相談しましょう。
気をつけること
風疹の抗体はありますか?
妊娠初期に風疹に感染すると、胎児の目、耳、心臓などに影響が出るおそれがあります。妊娠前に風疹の予防接種をしておくことがいいのですが、風疹の抗体が少ないと言われた人は、なるべく人混みはさけ、外出後はうがい・手洗いを徹底しましょう。
ゆったりとしたスケジュールを
妊娠初期はまだまだ注意が必要な時期。走ったり、慌てて転んだりしないためにも、時間に余裕をもったスケジュールを組むようにしましょう。特に働いている人は、通勤時間をずらすなどの工夫を。また、靴はヒールの低い物が安心です。
車や自転車の運転は気をつけましょう
ぼーっとしてしまったり、反射神経が鈍るので、思わぬ事故や転倒などを起こしてしまうことがあります。なるべく控えることが望ましいでしょう。車の助手席に乗るときには、シートベルトを忘れずに。
プレママダイアリーをつけよう
食べた物やその日の体調、体重などを記録に残しておくと、健診時に役立ちます。自分のおなかが大きくなっていく様子を写真に撮って、記念に残しておく人も。
この時期のトラブル
初期流産
妊娠12週までの流産は胎児側の原因によるものがほとんどです。また、下腹部の重だるいような痛みや、チクチクするような痛み、おりものに血が混じる程度の出血は様子をみてもは大丈夫です。強い生理痛のような痛みや、子宮が収縮する痛みがある、鮮血が伴う場合は産婦人科へ連絡をしましょう。
TODOリスト
□薬の服用に注意する
□アルコール、タバコをやめる
□葉酸を摂取する
□母子健康手帳を受け取る
□高いヒールの靴は避ける
□プレママダイアリーをつける