【生後3カ月~4カ月】成長、生活リズム、授乳間隔、過ごし方のポイント【医師監修】
体重が生まれたときの約2倍に、身長も12〜13cmほど伸びます。あやされると声を出して笑うようになり、表情が出て一段とかわいくなる時期です。生活リズムを規則的に心がけていると、昼夜の区別がだんだんとつくようになり、育児が少しラクになることも。児童館などでほかの赤ちゃんとの交流もしてみましょう。
赤ちゃんの成長
男の子
・身長:約59.0〜64.8cm
・体重:約5,600〜7,600g
女の子
・身長:約57.6〜63.4cm
・体重:約5,300〜7,100g
※身長・体重は「平成22年度厚労省調査」から、男女別に10-90パーセンタイルの値を記載。10g単位は四捨五入しています。また、早産のお子様は修正月齢(出産予定日からの月齢)でお考えください。
・声を出して笑うようになる
・首がしっかりしてくる
・ガラガラなどが握れるようになる
生後3カ月を過ぎると首が少しずつしっかりしてきて、うつ伏せにすると少しの間頭を持ち上げられるようになります。首がすわるまでは、抱っこのときなどには赤ちゃんの首の後ろに手を添えましょう。また声を出して笑ったり、泣き声の表情が豊かになります。握力もつくので、軽いガラガラなら握って遊べるでしょう。「太めちゃん」「ほっそりちゃん」など体格に個人差が出てきます。
生活リズム
・昼夜の区別がつくように
・昼間起きている時間が長くなる
夜まとまって眠るようになり、日中に起きている時間が長くなります。20時に就寝した場合、1〜2回起きて朝7時に起きるというリズムが目安。まとめて6時間くらい寝てくれることもあり、育児はずっとラクになります。外気に慣れさせるため、お散歩やベランダに出るようにしましょう。ただし、お天気のいい暖かい日に限ります。
おっぱい・育児用ミルク
・授乳時回数が減る
・授乳時間が決まってくる
生後3カ月になると、1日の授乳回数は6回前後になるのが平均的です。これは大脳が発達し、満腹感がわかるようになった成長のしるし。体の成長と同じように個人差が出てくるので、たくさん飲む赤ちゃんもいれば、少しでも満足する赤ちゃんもいます。
この時期のポイント
3~4カ月健診に行きましょう
体重、身長、頭囲、胸囲の測定に加え、姿勢のバランスを診ることがあります。さらにママの母乳、産後の回復についても相談にのってくれるでしょう。3カ月時の健診のポイントは、首のすわりと股関節の開き。そのほか、視覚、聴覚が正常に発達しているかを診ます。当日はおむつ、着替え、育児用ミルク、おもちゃ、大きめのタオルなど、お出かけセットを持って行きましょう。赤ちゃんの具合が悪ければ無理せず、次の機会に受診しましょう。
焦らずに赤ちゃんの成長を見守ることも大切
健診では赤ちゃんの健康状態、発育状態を調べるため、医師がさまざまな質問をします。質問に「ノー」と答えた親御さんはちょっと心配になってしまうかもしれません。でも、赤ちゃんの成長には個人差があります。また、慣れない環境でできなくなってしまうこともあります。赤ちゃんの成長には個人差があるので、しばらくは成長を見守ってあげましょう。
夕方になるとグズグズ泣く
これは「夕暮れ泣き(たそがれなき)」と呼ばれるものです。なぜ夕方泣くのかはわかっていません。こんなときは、抱っこしてあやしてあげると赤ちゃんは安心するようです。ちょうど夕飯を作る時間と重なり、困ってしまうこともありますが、早めに支度を済ませ、夕方を赤ちゃんとのコミュニケーションの時間と切り替えてみましょう。
赤ちゃんと一緒のおでかけ
生後3カ月を過ぎると、赤ちゃんとのお出かけが楽しめるようになります。この時期の目安は2〜3時間程度。公園や児童館など近所がおすすめです。おむつは多めに、着替えも1着持っていくと安心です。汚れた物を入れられるように、ビニール袋もあると便利ですね。母乳育児の人は、外出先でも授乳ができるように授乳ケープも必要です。使い捨ておむつを入れる消臭おむつポーチも用意しておきましょう。
お食い初め(おくいぞめ)をしよう
お食い初めとは、赤ちゃんが食べ物に困らないようにという願いを込めた儀式。生後100日〜120日目におこなうことが多いです。長寿にあやかって、祖父母などの年長者に抱いてもらい、食べるまねをします。歯固めの石とともに、尾頭付きの魚などのお祝い膳を用意します。
TODOリスト
□3〜4カ月健診を受ける
□生活リズムをつけ始める
□お出かけを始める
□授乳ケープを準備しよう
□消臭おむつポーチを準備しよう
□予防接種のスケジュールの確認
□お食い初めをする