【生後4カ月~5カ月】成長、生活リズム、授乳間隔、過ごし方のポイント【医師監修】
体重はあまり増えず、体つきがしっかりしてくる時期です。首は生後4カ月でほぼすわり、抱き上げたときにガクンとならないようになります。声の出し方にもバリエーションが増え始めます。夜たっぷり寝て、昼は活動的にと、生活にメリハリが出てきます。
赤ちゃんの成長
男の子
・身長:約61.3〜67.2cm
・体重:約6,200〜8,300g
女の子
・身長:約59.9〜65.7cm
・体重:約5,800〜7,700g
※身長・体重は「平成22年度厚労省調査」から、男女別に10-90パーセンタイルの値を記載。10g単位は四捨五入し
ています。また、早産のお子様は修正月齢(出産予定日からの月齢)でお考えください。
・首がすわる
・喃語(なんご)の種類が増える
・手足の動きが活発になる
・手に触れた物を握るようになる
生後4カ月になると、喃語(なんご)という赤ちゃんのおしゃべりが始まります。「あー」「うー」などその種類も豊富に。首もすわり、縦抱きしてもグラグラしなくなります。運動機能がめざましく発達する時期でもあり、足で布団を蹴るなど動きが活発になります。手を握っていても、物が触れると手を開いて握り返したりもします。
生活リズム
・朝起きて夜寝ることが習慣に
・哺乳の回数も減る
生活リズムを整える時期です。赤ちゃんと一緒にパパやママも早寝早起きの生活サイクルにしましょう。起床、食事、お昼寝、お風呂をほぼ毎日同じ時間にすることが大切です。まずは起床の時間を決め、朝起きたら着替えをし、顔を拭くなどの習慣をつけると、赤ちゃんも1日の始まりがわかってきます。次に、毎日30分ほどのお散歩と決まった時間の入浴が習慣となれば、夜ぐっすり眠ってくれることも増えてきます。
おっぱい・育児用ミルク
・授乳回数は1日5〜6回
・大人の食事を見せよう
授乳の間隔が決まり、1日5〜6回くらいになります。母乳の場合はもう少し数が多いことも。離乳食はまだ先ですが、興味を持たせるために、大人の食事を見せてあげて「おいしいよ」と声をかけてあげるといいでしょう。離乳の開始する時期は生後5~6カ月ごろが適当です。
この時期のポイント
首がすわるってどういうこと?
首すわりとは、首で頭を支えられる状態になること。赤ちゃんの頭に手をあてずに縦抱きをしたときに、首がぐらぐらしないこと。あお向けで寝た状態から両腕を持ってゆっくり引き起こすと、頭と体が一緒に起き上がることを言います。
よだれは成長のしるし
新生児期には少なかった唾液の分泌量が増えて、よだれが多くなります。ところがまだ赤ちゃんはじょうずに飲み込むことができないので、タラタラとたらしてしまうのです。泣き方で赤ちゃんの感情がわかるようにこの時期になると「泣く」行為にもいろいろな意味が含まれてきます。これまでの「おなかがすいた」「うんち」といった生理的欲求に加え、「ママどこ~?」「抱っこ」などの甘えを訴えた泣き声、あるいは「早く!」など強い感情が込められている泣き声があるのがわかるようになります。
パパと赤ちゃん2人で過ごしてみよう
授乳の間隔が開きはじめたら、ママのリフレッシュも兼ねて、パパに赤ちゃんのお世話をお任せしましょう。慣れていない場合は、おむつ替えの方法を教えてあげると、2〜3時間は大丈夫。パパと赤ちゃんにもっと仲良くなってもらいましょう。
赤ちゃんといっしょに遊ぼう
笑ったり、泣いたり、何かを見つけてじっと見つめたり、この時期の赤ちゃんは日を追うごとに情緒が発達してきます。あやすと「にっこり」笑っていたのが、いつの間にか声を立てて笑うようになり、びっくりすることもあります。好奇心も旺盛になってくるので、おもちゃを見ると手をのばしてつかみ顔の前に持っていったりします。赤ちゃんは遊ぶことでますます五感を発達させるのです。
予防接種は順調ですか?
定期接種は指定された年齢の範囲内でおこなえば無料です。母子健康手帳には予防接種のスケジュールが掲載されているので、必ず読んでおきましょう。体調を崩してスケジュールが崩れてしまうことはよくあること。かかりつけの医師と相談して、受け漏れのないようにしましょう。
TODOリスト
□生活リズムを整える
□予防接種のスケジュールを確認する
□毎日30分ほど散歩をする
□UVケアや虫除け対策を(5〜9月)