妊娠28週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

妊娠28週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

 

 

妊娠8カ月、いよいよ妊娠後期です。おなかが大きくせり出し、足元が見えにくくなるので転倒に注意を。あお向けに寝ると苦しくなるころです。横向きに寝て、上の足を曲げて倒した「シムスの体位」で休むとラクになります。

 

 

赤ちゃんの成長

  • ・身長は約36cm
  • ・重さは約1,200g

 

胎児の体重が1kg以上になります。羊水の量も一番多い時期です。赤ちゃんの記憶力や感情も芽生えるころと言われています。たくさん話しかけてあげましょう。

 

ママの体の変化

  • ・子宮底が30cmくらいに
  • ・動悸や息切れが激しくなります

 

妊娠24週から定期健診の回数が増え、2週間に1度のペースになります。妊娠高血圧症候群や早産の予防、胎児の発育チェックなどが健診のポイントとなってきます。子宮底はおへそからみぞおちの間くらいまで上がります。

 

 

 

 

栄養や食生活

妊娠後期の1日のエネルギー摂取量は2,000〜2,500kcalが目安です。後期になると赤ちゃんの体も大きくなるので、良質なたんぱく質をとることが大切。豆腐、納豆、牛肉などが食材ととしてはおすすめです。動物性と植物性の物を一緒に食べましょう。

 

 

この時期のポイント

 

入院準備を始めましょう

出産する産婦人科によって準備する物は異なりますので、よく確認しましょう。必ずいる物は、母子健康手帳、健康保険証、診察券、印鑑です。これらはひとまとめにし、家族の目にとまるところにおいておけば安心です。

 

 

マタニティフォトを撮ろう

おなかが大きくなってきたらマタニティフォトを記念に残してみませんか? おなかの大きさが目立つのは臨月に入ってからですが、万が一、撮影前に出産になってしまったということもあります。妊娠8〜9カ月ごろにとっておくのがベストでしょう。

 

 

退院のときのママと赤ちゃんのウェアは?

退院の日は記念撮影をしたりすることが多いです。普段着でもいいですが、赤ちゃんもママも少しおめかし着でもいいですね。産後すぐはまだ子宮が膨らんだ状態なので、妊娠前の洋服はきついことが多いです。ゆったりとした物か、おしゃれなマタニティウェアを1つ持っておくといいでしょう。

 

 

この時期のトラブル

 

早産に気をつけましょう

早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げるように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。

 

 

TODOリスト

バランスの良い食生活を心がける

マタニティエクササイズなど運動をする

□塩分を控えよう

入院の準備をしよう

 

 

(監修/池谷美樹先生)

 

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