妊娠31週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点
赤ちゃんは身長が41cm、体重は1,600gくらいになりました。呼吸の準備のため、羊水を飲み込んでは横隔膜を上下させています。大きな音や強い光にビクッと反応することもあります。やさしく話しかけてあげましょう。
赤ちゃんの成長
- ・身長は約41cm
- ・重さは約1,600g
体が大きくなり、赤ちゃんは広い骨盤の中に大きな頭を下にして縦になります。口をクチュクチュさせたり、新生児のようなしぐさもし始めます。
ママの体の変化
- ・下半身が子宮に圧迫される
- ・胎盤が成熟してくる
子宮が大きくなることで血流が滞り、手足がむくみやすくなったり、静脈瘤ができやすくなります。むくみだけでなく、目のかすみや、週に500g以上の体重増加、手足のしびれがある場合は妊娠高血圧症候群の可能性があります。
栄養と食生活
赤ちゃんの脳や眼の神経細胞が増えるこの時期、あじ、さば、いわし、さんまなど青魚に含まれるDHAはぜひとってほしい栄養素です。人間の脳の脂質の大部分を占めるのが、DHA。ママがとった栄養素は赤ちゃんにしっかり届いています。
その他の症状
正中線
おへそを挟んで上下に伸びる1本線を「正中線」と言い、これは細胞分裂の合わせ目によるものです。妊娠するとメラニン色素の分泌が盛んになるため、茶色に浮き出て見えることがあります。産後見えなくなりますので、あまり気にしなくて大丈夫です。
肌のかさつきやかゆみ
妊娠中は肌が乾燥しやすくなりますので、かゆみや湿疹が出ることがあります。乾燥を防ぐために、こまめに保湿クリームを塗るようにしましょう。妊娠線ケアにもなります。もともとアトピー性皮膚炎がある人は悪化する場合があるので、医師と相談しましょう。
気をつけること
赤ちゃんを迎えるお部屋作りを
夜、赤ちゃんが寝る場所と、日中の赤ちゃんスペースを決めましょう。エアコンが直接当たらないことも大事ですが、落下物がないことも重要です。これを機にお掃除しやすいように物の整理をし、いらない物は捨てておきましょう。
この時期のトラブル
早産に気をつけましょう
早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる
ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。
TODOリスト
□バランスの良い食生活を心がける
□マタニティエクササイズなど運動をする
□赤ちゃんを迎えるお部屋作りを