妊娠31週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

妊娠31週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

 

赤ちゃんは身長が41cm、体重は1,600gくらいになりました。呼吸の準備のため、羊水を飲み込んでは横隔膜を上下させています。大きな音や強い光にビクッと反応することもあります。やさしく話しかけてあげましょう。

 

 

赤ちゃんの成長

  • ・身長は約41cm
  • ・重さは約1,600g

 

体が大きくなり、赤ちゃんは広い骨盤の中に大きな頭を下にして縦になります。口をクチュクチュさせたり、新生児のようなしぐさもし始めます。

 

 

ママの体の変化

  • ・下半身が子宮に圧迫される
  • ・胎盤が成熟してくる

 

子宮が大きくなることで血流が滞り、手足がむくみやすくなったり、静脈瘤ができやすくなります。むくみだけでなく、目のかすみや、週に500g以上の体重増加、手足のしびれがある場合は妊娠高血圧症候群の可能性があります。

 

 

 

栄養と食生活

赤ちゃんの脳や眼の神経細胞が増えるこの時期、あじ、さば、いわし、さんまなど青魚に含まれるDHAはぜひとってほしい栄養素です。人間の脳の脂質の大部分を占めるのが、DHA。ママがとった栄養素は赤ちゃんにしっかり届いています。

 

 

その他の症状

 

正中線

おへそを挟んで上下に伸びる1本線を「正中線」と言い、これは細胞分裂の合わせ目によるものです。妊娠するとメラニン色素の分泌が盛んになるため、茶色に浮き出て見えることがあります。産後見えなくなりますので、あまり気にしなくて大丈夫です。

 

 

肌のかさつきやかゆみ

妊娠中は肌が乾燥しやすくなりますので、かゆみや湿疹が出ることがあります。乾燥を防ぐために、こまめに保湿クリームを塗るようにしましょう。妊娠線ケアにもなります。もともとアトピー性皮膚炎がある人は悪化する場合があるので、医師と相談しましょう。

 

 

気をつけること

 

赤ちゃんを迎えるお部屋作りを

夜、赤ちゃんが寝る場所と、日中の赤ちゃんスペースを決めましょう。エアコンが直接当たらないことも大事ですが、落下物がないことも重要です。これを機にお掃除しやすいように物の整理をし、いらない物は捨てておきましょう。

 

 

この時期のトラブル

 

早産に気をつけましょう

早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる

ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。

 

 

TODOリスト

バランスの良い食生活を心がける

マタニティエクササイズなど運動をする

□赤ちゃんを迎えるお部屋作りを

 

 

(監修/池谷美樹先生)

 

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