妊娠30週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長

岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。

妊娠30週(妊娠8カ月)【医師監修】赤ちゃんの成長、ママの体の変化・症状・注意点

 

育児用品の準備はできていますか? 出産が近づくと買い物がつらくなるので、早めに揃えておきましょう。いざというときの連絡先(病院の夜間受付、タクシー、近所の知人など)はリストを作ると便利です。

 

 

赤ちゃんの成長

  • ・身長は約39cm
  • ・重さは約1,500g
  •  

脳が順調に発達してにシワができ、記憶力や感情が芽生えてきます。聴覚も完成していますので、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげましょう。赤ちゃんがおなかの中でキックしたときには、軽く叩いて反応してあげると、赤ちゃんと楽しいやりとりができるかもしれません。

 

 

ママの体の変化

  • ・おなかが張りやすくなります
  • ・おりものの量が増えることも
  •  

おりものの量にも変化がある場合があります。においや色、少し水っぽいなど、いつもと違うなと感じたら健診のときに相談してみましょう。出産に向けて、頻繁におなかの張りがあります。横になって体を休めることで治るようなら心配はありませんが、安静にしても張りが続く場合は、産院の受診が必要です。

 

 

 

 

栄養と食生活

赤ちゃんの脳や眼の神経細胞が増えるこの時期、あじ、さば、いわし、さんまなど青魚に含まれるDHAはぜひとってほしい栄養素です。人間の脳の脂質の大部分を占めるのが、DHA。ママがとった栄養素は赤ちゃんにしっかり届いています。

 

 

その他の症状

 

異常出血があった

血液のかたまりが出たり、出血が止まらず量も増えるのは、「緊急事態」のサインです。原因は前置胎盤などいくつかのケースが考えられます。すぐに病院に連絡し、医師の指示に従いましょう。

 

 

この時期のポイント

 

出産準備を始めましょう

まずは必要な物のリストアップから始めます。どれを買い、どれをレンタルするかを決めましょう。赤ちゃんの成長によってはすぐ必要ではなくなることもあります。最初は母乳が出なくでも、1カ月後には粉ミルクが必要なくなることもあります。まとめ買いはせずに、必要最低限の物を準備しましょう。

 

 

緊急出産のときの段取りを

妊娠30週を過ぎると、緊急出産のための準備が必要です。お産入院の準備をしたバッグの置き場をパパにも伝えておきましょう。また、ひとりのときや外出先でも慌てないように、産院やタクシーの連絡先は携帯に入れておきましょう。陣痛が始まったら、誰と産院へ行くのか、交通手段は何を使うのかということから、破水をした場合に備えてバスタオルも多めに準備しておきましょう。

 

 

この時期のトラブル

 

早産に気をつけましょう

早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げるように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。

 

 

TODOリスト

バランスの良い食生活を心がける

マタニティエクササイズなど運動をする

□緊急出産のときの段取りを決めよう

出産準備をしよう

 

 

(監修/池谷美樹先生)

 

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