赤ちゃんは身長が41〜42cm、体重は1700gくらいになりました。呼吸の準備のため、羊水を飲み込んでは横隔膜を上下させています。大きな音や強い光にビクッと反応することもあります。やさしく話しかけてあげましょう。
赤ちゃんの成長
- ・身長は約41〜42cm
- ・重さは1300〜2000g程度
体が大きくなり、赤ちゃんは広い骨盤の中に大きな頭を下にして縦になります。口をクチュクチュさせたり、新生児のようなしぐさもしはじめます。
ママの体の変化
- ・下半身が子宮に圧迫される
- ・胎盤が成熟してくる
子宮が大きくなることで血流が滞り手足がむくみやすくなったり、静脈瘤ができやすくなります。むくみだけでなく、目のかすみや、週に500g以上の体重増加、手足のしびれがある場合は妊娠高血圧症候群の可能性があります。
栄養と食生活
赤ちゃんの脳や眼の神経細胞が増えるこの時期、あじ、さば、いわし、さんまなど青魚に含まれるDHAはぜひ摂ってほしい栄養素です。人間の脳の脂質の大部分を占めるのが DHA。ママが摂った栄養素は赤ちゃんにしっかり届いています。
その他の症状
正中線
おへそを挟んで上下に伸びる一本線を「正中線」といい、これは細胞分裂の合わせ目によるものです。妊娠するとメラニン色素の分泌が盛んになるため、茶色に浮き出て見えることがあります。産後見えなくなりますので、あまり気にしなくて大丈夫です。
肌のかさつきやかゆみ
妊娠中は肌が乾燥しやすくなりますので、かゆみや湿疹が出ることがあります。乾燥を防ぐために、こまめに保湿クリームを塗るようにしましょう。妊娠線ケアにもなります。もともとアトピー性皮膚炎があるひとは悪化する場合があるので医師と相談しましょう。
気をつけること
赤ちゃんを迎えるお部屋作りを
夜赤ちゃんが寝る場所と、日中の赤ちゃんスペースを決めましょう。エアコンが直接当たらないことも大事ですが、落下物がないことも重要です。これを機に、お掃除しやすいように物の整理をし、いらない物は捨てておきましょう。
この時期のトラブル
早産に気をつけましょう
早産とは、妊娠22週以降37週未満に出産になった場合を言います。妊娠22週を過ぎれば、万が一出産になっても赤ちゃんが育つことは可能ですが、早ければ早いほど大変です。安定期だからといって安心せずに、なるべく早産を防げる
ように、おなかの痛みや出血など、小さなサインも見逃さないようにしましょう。
TODOリスト
□バランスの良い食生活を心がける
□マタニティエクササイズなど運動をする
□赤ちゃんを迎えるお部屋作りを

監修者
医師 池谷 美樹 先生
産婦人科 | 横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長
岐阜大学卒業、日本赤十字社医療センターで初期研修後、同センター常勤医師として勤務、東京慈恵医科大学産婦人科講座入局、博士号取得、国立成育医療研究センター周産期診療部勤務、日本赤十字社医療センター産婦人科勤務を経て、現在は横浜市立みなと赤十字病院産婦人科 副部長。