離乳食Q&A
離乳食は時期によって戸惑うことがいっぱい。離乳食の進め方など、ママの疑問をすっきり解決しましょう。
*アレルギーのリスクが疑われる場合や診断されている場合は、医師の指導に従ってください
5~6カ月ごろ(離乳食初期)のQ&A
あっという間に食べ終えてしまい、もっともっとと欲しがります
1口あげたら、少し間をあけてみましょう
よく食べるからといって、次々にあげていませんか。1口あげたら「おいしいね」「どんな味がするかな?」と話しかけるなどして、次の1口まで時間をおいてみてください。1口1口に時間をかけて、食事時間が楽しめるような工夫ができるとよいですね。
舌でスプーンをべぇーっと出してしまいます
押し出しの反射かも。慣れさせてあげて
生まれつきの反応に「舌突出反射」というものがあります。これは、固形物を口に入れると反射的に押し出してしまうもの。離乳食をはじめる前の生後4か月ごろには自然に消滅することが多いのですが、赤ちゃんによっては残っていることも。ほどなく消える反射なので、しばらく日をおいてから、離乳食を開始します。
やわらかくすりつぶしているのに食べてくれません
つぶつぶ感が残っているのかも
離乳食がとろとろになっているかを、見直してみましょう。赤ちゃんの口はとっても繊細。初期は少しのつぶつぶが気になり、食べないこともあります。裏ごしを丁寧にすることで、とろとろになりますよ。加減が分かりにくければ、市販のベビーフードを味見して食感を確かめてみるのがおすすめです。
離乳食をはじめたら、うんちがやわらかくなった気が……。 お腹を壊した?
機嫌がよく、食欲もあればOK
離乳食をはじめるとうんちがやわらかくなることは、多くの赤ちゃんにみられます。母乳やミルクしか口にしてこなかったのに、離乳食を食べるようになり、腸内環境が変わってくるからです。慣れてくると、普通のうんちに戻ることがほとんどです。ただし機嫌が悪かったり、水っぽいうんちをくり返すならば、医師の診察を受けてください。
日によって食べたり食べなかったりします
授乳の時間も含めて、安定した生活リズムを心がけましょう
授乳時間を含めた生活リズムが安定していないと、赤ちゃんは食べたり食べなかったりするもの。おふろの時間が違ったりしても、変化に対応できません。授乳時間が3~4 時間間隔になっていることも大切です。まず、授乳時間を安定させて、1日1回の離乳食 を定着させていきましょう。
初めての離乳食で、きちんと食べさせられているのか不安です
離乳食はまだ味慣らし、舌慣らしと考えて
この時期の離乳食は、栄養素や品数の多さより、赤ちゃんが実際に食べているかどうかが大切です。いやがらずに口を開ける なら大丈夫。今は「どんなふうに食べるかな?」と、大人も楽しむ気持ちでいることがいちばん。栄養バランスは、3回食になったころから気をつけていきましょう。
3カ月ですが体が大きめ。早めに離乳食をはじめてもいいですか
消化能力が未熟なうちにははじめないで
体が大きな赤ちゃんでも、首のすわりや口もとの発達、体全体がしっかりしているかを見て判断します。消化吸収力が未熟なうちに離乳食をはじめても意味がありません。
昼間は忙しくて離乳食を作る時間がありません。夜あげてもいい?
なるべく遅い時間は避けて夕方までに食べさせて
離乳食の時間帯は、基本的には授乳時間の1回に決めます。しかし、あまりに遅い時間帯では、夜型の生活リズムになり、消化機能も低下します。せめて夕方までに食べさせましょう。時間があるときにまとめて作ってフリージングしたものや、ベビーフードを利用してもかまいません。
肌が弱く、アレルギーが心配。母乳や卵を食べさせていいのか迷います
両親に食物アレルギーがないなら普通に進めましょう
赤ちゃんの肌はみんな弱いので、まずはスキンケアをこまめに。皮膚トラプルと食物アレルギーは別問題ですから、両親に食物アレルギーがなければ、ふつうに進めていいでしょう。たんぱく質素材は、アレルゲンの少ない豆腐や白身魚から始めて、加熱したものを少しずつ与えていきましょう
5~6カ月ごろ(離乳食初期)開始1カ月目~のレシピ
もっと見る5~6カ月ごろ(離乳食初期)開始2カ月目~のレシピ
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新しい食材を試しても慣れてくれず、 結局いつもと同じ食材になってしまいます
不安な顔、心配顔であげないこと
赤ちゃんは、よくママの顔を見ているもの。「これは新しい食材だけど、食べてくれるかな。食べなかったらどうしよう……」など不安な顔や心配顔であげていると、「これはおいしくないの?」と思ってしまうこともあります。大人がひと口食べて「わぁ、おいしい」と言うなど、安心感を与えながら食べさせてみてください。新しい食材を体験することで、新しい味を知り、おいしさの幅が広がります。また、食べ物についての子どもの「嫌い」は、その食材そのものが嫌いというよりは、食べ慣れていないことが原因の場合も多いもの。新しいものに対しては不安を感じるのが、人間の本能です。「食べないからその食材を使わない」ではなく、慣れるように見た目や味付けを変えて何度か与えてみてください。ある日、ふいに食べるようになることでしょう。
食べる日と食べない日の差が激しく、栄養面などが心配です
「そんな日もあるよね」という気持ちで
前の授乳から時間があいていなかったり、先に授乳をしてしまったりすると、空腹を感じず、食べなくなることがあります。空腹で離乳食の時間を迎えられるように生活リズムを整えます。食べムラは、大人でもありますよね。体調が悪くないのに、なんとなく食べたくない日など。赤ちゃんだって同じです。「そんな気分の日もあるよね」とゆったりと構えてください。
つぶつぶの食感が苦手です
とろみをつけたりペーストであえるなどで舌ざわりをよくする工夫を
まだ、舌で上あごにすりつけてつぶしている時期なので、やわらかくつぶれるくらいの硬さが適当です。水分やとろみが少ないと嫌がることがあります。とろみをつけたり、ペーストであえるなどの工夫で、舌ざわりをよくしてみては。豆腐やかぼちゃなどから、少しずつ試してみましょう。
ベビーフードはよく食べるのに、手作りのものはあまり食べません
ベビーフードだけでもいいですが風味ややわらかさを参考にしてみては
ベビーフードは、風味やとろみが赤ちゃんにちょうどよく作られているので、ベビーフードを参考にやわらかさや大きさをまねてみましょう。醤油や味噌、バターなどを少量使って味の変化もつけてみます。やわらかい果物やヨーグルトとベビーフードを和えるだけでも、バリエーションが増えて喜びますよ。
朝はあまり食べません。離乳食の時間帯をずらしてもいい?
朝の起床時間を決めて生活リズムを安定させましょう
そろそろ、授乳や起床、就寝の時間がだいたい同じような時間帯になるころです。赤ちゃんが自然に起きるのに合わせてしまうと、夜型のリズムになるので好ましくありません。朝の起床時間を決めて、きちんと起こしましょう。生活リズムをつくると、朝食を食べられるようになります。
おなかがすいているはずなのにおこって食べません
母乳やミルクを少し飲ませて、落ち着いたら離乳食を与えます
大人が食べてほしくて緊張したり、食べないことにイライラしたりすると、その気持ちが伝わることも。リラックスして、にこやかに接しましょう。おなかがすきすぎて、食べない赤ちゃんも。その場合は、母乳やミルクを少し飲ませて、落ち着かせてから食べさせる方法もあります。
最近、うんちがかたくて便秘がちです
離乳食を食べるようになると便のようすが変わります
内臓機能が未熟なため、離乳食を始めると下痢や便秘になりやすくなります。授乳量が減ることも、水分量を減少させて便秘がちになる原因に。おなかをさすったり体を動かしたりして刺激しましょう。食材には食物繊維の多いいも類、野菜、かんきつ系の果汁、プルーンなどがおすすめ。
食が細く、あまり食べません
授乳回数が多いようなら回数を減らしてみます
授乳回数が多くて、食べなくなる赤ちゃんもいます。日中の授乳回数は、離乳食後の授乳も含めて6~7回が目安です。回数が多い場合は、泣いてもすぐ飲ませずに、抱っこや外に連れ出すなどで気分転換を。もともと小食な赤ちゃんもいます。機嫌がよく順調に体重が増えていれば大丈夫。
思うように離乳食の段階が進みません。前の段階に戻すべきでしょうか
少しずつでも進んでいればOK
「段階が進む」という言葉にしばられないで。「全量は食べないけれど、1/3量は食べている」「この食材ならこの形状で食べられている」など、少しでも進んでいるならば、段階を前に戻さなくても大丈夫です。個々の赤ちゃんによって離乳食の進み具合は違います。食べる日もあれば食べない日もあり、こちらの思う通りには進まないものです。焦らずに「そのうち食べるようになるよね」という、おおらかな気持ちでいましょう。
7~8カ月ごろ(離乳食中期)のレシピ
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魚や肉をあげると口から出してしまいます
とろみをつけたり、おかゆや野菜に混ぜたりしてみましょう
たんばく質素材は、穀類や野菜に比べて水分が少なく、加熱するとかたくなります。魚は煮魚やムニエルにすると食べやすくなります。肉は鶏肉を中心にして、豚肉や牛肉はひき肉を使うのがおすすめ。水溶き片栗粉でとろみをつけたり、おかゆやじゃがいもに混ぜたりしてみましょう。
丸飲みをすることが多く、困っています
少し大きめのものを前歯でかみとる練習を
前歯で食材をかじりとることで、咀しゃくのスイッチが入ります。そこで少し大きめのものを前歯でかじりとり、奥歯や歯ぐきでつぶす体験をたくさんする必要があります。手でつかみ、前歯でかみとれるメニューがおすすめ。やわらかくゆでたにんじん、じゃがいもやトーストなどを丸飲みできない大きさのスティック状にして、練習します。
栄養バランスのいい献立作りに悩みます
主食にたんぱく質と野菜のおかずを添えるとバランスのいい献立に
まず、ごはん、パン、めん類などのどれか1つを主食にします。主菜として、肉類、魚類、大豆製品類、卵類から1品。副菜は野菜、いも類、海藻類を使って考えます。食べやすい果物を添えてもいいですね。そろそろ大人の食事からの取り分けもできるのでいっしょに作ってもいいでしょう。
母乳ばかり飲んで、離乳食を食べません。あげないと機嫌が悪くなります
形状や好みを見直して
母乳の約88%は水分。体の成長が著しいこの時期は、離乳食からもエネルギーや栄養素をとらないと、必要分がまかなえません。かんで飲み込む練習も進まなくなるので、離乳食の形状・味付け・硬さなどを再度確認し、離乳食を食べることに少しずつ慣れるようにします。
食べることに集中せず、遊んでしまいます
集中できる環境を
空腹の状態で食べられていますか?テレビがついていたり、おもちゃが目の前にあったりしませんか? 集中できる環境を整えましょう。食事時間は20~30分を目安にして、途中から遊んで食べなくなったら、赤ちゃんと一緒に「ごちそうさま」の合図をして、食事を切り上げてしまいます。このくり返しで、食事の時間にしっかり食べることをことを学んでいきます。
食べたものが便に そのまま出てきてびっくり。 与えるのが早すぎ?
不溶性の食物繊維はそのまま出てきます
赤ちゃんの消化機能は未熟なので、食べたものの色や素材が、便にそのまま出てくることがあります。また、グリンピース、トマト、とうもろこし、枝豆などの皮、わかめなどの海藻類、きのこ類、こんにゃく類は不溶性の食物繊維。大人でもそのまま出てくるので、心配いりません。
野菜がきらいみたいで細かくして混ぜても出してしまいます
やわらかくしたり、とろみをつけたりして食べやすく工夫しましょう
細かく刻んで混ぜ込むだけではなく、適度な食感にすることが大切です。バナナぐらいのかたさを目安にして、食べやすいやわらかさに調理したものを与えましょう。だしや味を加え、かたくり粉でとろみをつけるなどで、赤ちゃんが食べやすいように工夫してください。
ベビーフードを好んで、手作りのものを 食べなくなりました
割り切ってベビーフードをあげる時期にしてもOK
ベビーフードの味付けや硬さが好みなのかもしれません。ベビーフードを味見して、近づけてみてはいかがでしょうか。おかゆにベビーフードをかけたり、ほぐした魚や肉にかけてあんかけにしたりなど、手作りと混ぜる方法もあります。それでもベビーフードしか食べなければ、「今はそんな時期」と割り切って。赤ちゃんの好みも変わるので、手作りを食べるようになる日を待ちましょう。
9~11カ月ごろ(離乳食後期)のレシピ
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食べてくれるメニューにかたよりがち。食べないと思うと出すのも苦痛です
同じ食材でも調理法や味付けを変えてみて
嫌いというよりも、その食材を食べ慣れているかどうかが原因のことも。調理法や見た目を工夫すると、食べる機会が増えて、その食べ物に慣れてきます。煮る・焼く・蒸す・炒める・揚げる・和えるなどさまざまな調理法や、醤油・味噌・塩・コンソメ・中華風などさまざまな味付けを試すと、お気に入りが見つかるかもしれません。「今日は食べてくれるかも」という期 待をもって、明るい表情で子どもと向き合ってください。
野菜を食べず、いつも残してしまいます
野菜は苦手な子は多い。うま味をプラスして
食べない理由の1つは、トマトなど一部のものを除いて野菜にはアミノ酸系、グルタミン酸系などのうま味成分が入っていないから。うま味成分が入っている肉や魚と一緒に調理したり、だし汁で煮たりして、うま味をプラスしてみましょう。小さく刻んでハンバーグや卵焼きに入れたり、カレーの具にしたりして慣らすことからはじめてもよいかもしれません。
食べている途中で飽きてイスから離れて遊んでしまいます
イスに戻して 「ごちそうさま」を
「食べないから」と勝手に片付けてしまうと、子どもには食事の終了が分かりません。一度イスに戻し、「ごちそうさま」をさせて食事の区切りをつけるようにします。「食事を食べなかったから」と、おやつや次の食事を増やすのは避けて。「食事時間以外でも食べられる」と思って、遊んでしまうこともあるからです。食事時間を空腹で迎えられるようにすると、食事中に遊ぶこともなくなるでしょう。
ちょっとかぜ気味。そんなとき何を食べさせればいい?
赤ちゃんのようすに合わせて。水分補給が大切です
熱があっても元気そうなら、ふだん食べているもので大丈夫です。下痢を伴うときは、胃腸に負担がかからない低脂肪で食物繊維の少ない献立に。嘔吐があるときは食べさせずに、おさまってから薄めのほうじ茶などを少しずつ与えます。どの場合も、イオン飲料などで水分補給を心がけて。
きらいなものはベーッと出してしまいます
自己主張の始まり。同じ栄養がとれるほかの食品で補います
好ききらいは自己主張の始まり。きらいなものははっきりと行動で示すようになってきます。あまり無理強いせずに、同じ栄養がとれる食品群の中から、ほかの食品を食べさせるといいでしょう。食感をよくしたり、はげます言葉をかけたりすると、気分が変わって食べるかもしれません。
1歳2カ月ですが、朝はほとんど食べません。2回食にもどしてもいい?
このまま3回食を続けましょう
食べる量が少ないとしても、この時期は3回食べることが大切です。これから先、2回食では十分な栄養がとれません。また、生活リズムを作るためにも、2回食に戻すのは好ましくありません。朝は朝食の30分前には起こすようにして、大人もいっしょに、食事をとりましょう。
今までよく食べていたのに食べムラが出てきました
食べること以外への興味が出てきたのは社会性が芽生えたしるし
このころの赤ちゃんは、食欲が急に落ちることがあります。これは社会性が芽生え、食べること以外への興味が出てきたしるし。精神面が育っているのです。食事のはじめだけは集中させて、楽しく食べる工夫をしましょう。1~2週間の単位で食べていて、日中機嫌よく遊んでいるなら大丈夫です。
手づかみで 食べさせることはどうして必要なの?
「食べたい」意欲を育てるために必要です
1歳ごろになると、いろいろな面で「自分でやってみたい!」という意欲が出てきます。手づかみ食べもその表れ。汚いからとやめさせてしまうと、食べようという意欲が育ちません。積極的にやらせてあげましょう。テーブルや床には、ビニールシートを敷くなど食べこぼし対策をしましょう。
1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)のレシピ
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