【生後11カ月~12カ月】成長、生活リズム、離乳食、過ごし方のポイント【医師監修】
ひとりでたっちができるようになる子も増えてきます。お昼寝が1回になり、起きている時間が長くなります。食べ物の好き嫌いが出てきたり、欲しい物を指差して、声を出したりするようにもなります。
赤ちゃんの成長
男の子
・身長:約70.8〜77.0cm
・体重:約8,000g〜10.2kg
女の子
・身長:約69.1〜75.4cm
・体重:約7,500〜9,700g
※身長・体重はの「平成22年度厚労省調査」から、男女別に10-90パーセンタルの値を記載。10g単位は四捨五入し
ています。また、早産のお子様は修正月齢(出産予定日からの月齢)でお考えください。
・ひとりでたっちができるように
・言葉の理解が進む
・歯が8本くらい生える
生後11カ月になると、ひとりでたっちができるようになります。言葉の理解には個人差がありますが、中には「マンマ」など、単語を発する子もいます。人のアクションや表情もよく観察しているので、顔の表情のまねっこ遊びなども楽しめるようになります。絵本の読み聞かせもたくさんしましょう。「いないいないばあ」や擬音語があるものを選ぶと、表情や声色の違いに反応して赤ちゃんも楽めるでしょう。上下の歯は8本(上4本、下4本)くらい生えてくる赤ちゃんもいます。乳歯の生え方には個人差があるのですが、だいたい生後6~7カ月ごろから生え始め、2歳過ぎにかみ合わせが完成します。
生活リズム
・3回食の時間を保つ
・お昼寝は1回に移行
・15時ごろにはお昼寝を切り上げる
お昼寝を1日1回へと移行していきましょう。ほとんどの赤ちゃんが、お昼を食べたあとに昼寝をします。夜ぐっすり眠るためには、お昼寝を15時までに切り上げることがポイント。ひとりで眠れる赤ちゃんもいますが、まだまだママと一緒ではないと眠れない子がほとんどです。
おっぱい・育児用ミルク・離乳食
・手づかみ食べをしよう
・好き嫌いやムラ食べをするように
食べたり食べなかったりと、食べ方にムラが出てきます。まだ運動量の少ないこの時期、食べムラはむしろ自然な体のリズムです。体つきが締まってきて、赤ちゃん体型から幼児体型に変化する時期です。
この時期のポイント
好みがはっきりしてきます
公園の仲間にも特に気の合うベビー仲間ができるころです。顔を合わせるとニコニコしたり、声を発してアピールすることもあります。おもちゃや食べ物の好き嫌いもだんだん明確になってきます。
無理に歩かせようとするのは逆効果
つかまり立ちを始めて1カ月くらい経過しているのにあんよはまだ……そんな赤ちゃんもいるでしょう。手を持って誘導すると「ウェーン」と泣くこともあります。ママの熱意はわかりますが、無理強いはいけません。赤ちゃんのペースを妨げるばかりでなく、怖がって歩かなくなることもあるのです。欲しい物を見つけるとスタスタとつたい歩きを始めることもあります。
添い寝はいつごろまでいいの?
このころの赤ちゃんは、ママが添い寝してあげないと眠らないことがほとんどです。生活リズムができていても、寝るまでにいつまでもぐずるなど、一筋縄ではいかない赤ちゃんが多いようです。でも、これは「甘え」のサイン。この時期はママが甘えを受け入れてあげることが大事なのです。赤ちゃんは「愛されている」と肌で感じて安心すれば、しだいにママから離れていくものです。
ファーストシューズの準備を
10〜20歩歩き始めたら、靴を用意しましょう。1歳前後の赤ちゃんの足の骨はまだ柔らかく、変形しやすいので、きちんとした靴を選ぶことが必要。足首をしっかり固定することができ、足の指の付け根あたりが曲がりやすいことをチェックして。
TODOリスト
□指先を使う遊びをしよう
□ファーストシューズの準備
□歯ブラシを用意
□仕上げの歯磨きをスタート
□お昼寝は15時ごろには切り上げる
□1歳バースデーの計画を
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